見果てぬ夢 | 演劇集団和歌山公演

作・堤　泰之／演出・山入桂吾

この世の終わりは、あの世の始まり。
最後の眠りは、永い永い夢の始まり…

２０１４年
３月８日（土）・９日（日）・１５日（土）１６日（日）
和歌浦小劇場

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少しお時間いただいて
　　ーご来場の皆様へご挨拶

　演出　山入桂吾

　うちの洗面台にあるデジタル時計はよく遅れる。放っておくと半月で２分ほどずれてくる今どき珍しい時計だ。まあ、百均で買った物なので、それなりの精度は仕方ない。小さいボタンを押して時間修正をしている時、子どもの頃に家にあった振り子時計を思い出した。ぜんまいをねじで回し、指で時計の針をあわせるタイプで秒針などついていなかった。ねじを巻いた直後は振り子も勢いよく左右に動き、正時を告げる音にも張りがある。しかし、徐々に振り子も音も穏やかに時を刻むようになり、ふと気がつくと動きを止めている。まるで人の一生のように。今回の登場人物はそれぞれ時の区切りと向き合っている。世代交代・社会復帰・芝居の本番・真実の告白・出産・芽生え・独り立ち、そして死。時間が早く進むことを願うものもあれば、時を止めてしまいたい、止めることはできなくてもせめてゆっくりと…と望むものもある。一人ひとりに流れる時間の違いを感じていただければ幸いである。本日はご来場いただき誠にありがとうございます。あなたからいただいた時間を充実したものにしてお返しできるように精一杯つとめてまいります。心ゆくまでご堪能ください。

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【キャスト】
西岡　　健（入院患者）………………植田　幸男
西岡　京子（健の妻）………佐藤　夏子（協力）
郷田　忠士（入院患者）………………植西　一義
郷田啓一郎（忠士の息子）……………久保　聡史
飯尾　　浩（入院患者）……四元　僚祐（和歌山大学演劇部）　3/8・3/15
（ダブル）………田川　優馬（和歌山大学演劇部）　3/9・3/16
羽生田美貴（飯尾の恋人）…左部まりな（和歌山大学演劇部）
杉　　洋平（入院患者）………………楠本　幸男
進藤　正孝（内科医）…………………水口　広平
武　登志子（看護師長）………………城向　博子
江尻　千夏（看護師）………東　沙稚子（協力）　3/8・3/15
（ダブル）………今津　良美（協力）　3/9・3/16
宗政　りつ（毎日病院を訪れる老人）…樫尾　裕美

【スタッフ】
作………………堤　　泰之
演出……………山入　桂吾
演出助手………楠本　幸男
舞台監督………足羽　輝修
装置……………楠本　幸男
照明…勝本　昌宏（協力）
音響・音楽……山入　桂吾
音響（オぺ）…田川　優馬（和歌山大学演劇部）　3/8・3/15
（オぺ）…四元　僚祐（和歌山大学演劇部） 3/9・3/16
小道具…………下崎　　浩
衣装……………城向　博子
メイク…………樫尾　裕美
制作……………鎌田　昌信、植西　一義、水口　広平
【協　力】　　　山崎　　悟（音響）

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