創作メモ

 肉親同士が憎しみあい、殺し合う戦国時代。相敵対する郷(村)に生まれた若者たちの実らぬ愛を描く。
 度重なる闘い、不安な日々の中で、人々は強い者を待ち望んでいた。
 天下統一の壮大な夢と、現在の雑賀の大将という地位との間で揺れる孫一。信長の強大な兵力を前に、この時代をどのように生き抜いていくべきか迷う孫一。
 英雄でなく人間孫一を描く。
 宗教はそれ自身が生き残るために、人を利用し、殺戮の手助けをしてきた。そしてまた、人を救うのも宗教である。この矛盾………

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