演劇集団和歌山Q&A

アマチュア劇団の劇団員という生き方

「芝居をやっています」というと、よく、「いい趣味をお持ちですね」と言われることがあります。でも、芝居をやるっていうのはちょっと趣味というものからははみだしているかもしれません。うちの劇団ですと、公演体制にはいると、週3回、夜7時30分から10時ころまで稽古します。さらに公演1ヶ月くらい前になると土曜日曜にも稽古が入ります。うちは小さい劇団ですので、劇団員のほとんどが役者とスタッフをかねます。したがって、稽古のない時に装置作りや小道具作り、宣伝活動などさまざまな仕事を分担してやります。演劇は、舞台に上がる人間に履き物から服、持ち物までそろえ、家や部屋まで再現するのですから大変手間暇がかかります。現代の芝居ならまだしも、これが江戸時代や、それ以上前の話になるとさらに大変で、図書館に通って時代考証をすることから始めなければなりません。 それに演劇というのは自分一人ではできないからやっかいです。でも、人と協同して創っていく、これがまた芝居づりの魅力とも言えるでしょう。

演劇集団和歌山では公務員、会社員などさまざまな職種の人が集まっています。今の時代、公務員も、民間も、大変仕事が厳しくなってきています。夜の稽古もなかなか時間がとれない人もいます。でも私たちはプロをめざしているわけではないので、仕事の都合などもお互い認め合いながら、時には稽古時間を稽古に来にくい人にあわせたりして芝居づくりをしています。

作品はどうやって決めるの?

劇団の総会で決定します。
ようするにみんなで決めると言うことです。劇団員から提出される上演希望作品をみんなで検討します。いい作品であっても、経費がかかりすぎたり、出演者が多すぎてやれないということもあります。また、その作品をやりたいという演出がないと上演が難しいので、今までの例ですと、演出が提案する作品が決まる場合が多いようです。でも、いつも演出の提案する作品というわけでもありません。

チケットのノルマはあるの?

チケットノルマはありません。
演劇はお客さんがあって初めて成り立つ芸術です。だからお客さんにチケットを売ってたくさん来てもらう努力をすることは劇団員の大切な仕事です。ただし、友達の多い人、少ない人、人それぞれちがいますので、「チケットを○○枚売ってきなさい」と強制することはありません。演劇集団和歌山ではたくさんの人が見に来てほしいと願っていますが、芝居作りに手いっぱいで、なかなか宣伝が十分できていません。その結果赤字になることもあります。赤字になったときは、みんなでどうするか話し合います。

劇団員になって、いいことは?

現在、劇団員は10名です。
作品によっては出演者が足りませんので、その場合は、客演をしてもらいます。しょっちゅう客演をしてくれる人もいます。また、スタッフボランティアとして毎回のように協力してくれる人もいます。劇団員にならずに、時間のあるときだけ参加したいという人もいるかもしれません。そういう方も大歓迎です。スタッフボランティアも募集しています。それでは劇団員とは何でしょうか?劇団員は劇団運営、作品決定、上演、それらすべてを計画し責任をもっていく。私たちにとって演劇集団和歌山の劇団員であることは、自分の生き方であり、誇りです。

おもしろそうだけど、勇気がいる…

初めての方にとって、劇団にはいるというのはとても勇気のいることのようです。入団の決意はいつでもかまいません。一度劇団に見学に来ませんか。
家族のようなアットホームな雰囲気が必ず気に入っていただけると思います。

お問い合わせ先

〒641−0022 和歌山市和歌浦南1−1−14
TEL/FAX 073−445−4537(月曜・木曜 午後7:30〜10:00)
enshuwakayama@gmail.com

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